カテゴリー「読書」の10件の記事

2008年2月28日

書かないつもりだったんですが

多分書かないと書いておいてなんですが、丕緒の鳥を読んで、ちょっと思うところがあったので書いてみたいと思います。
といってもネタバレするつもりはないですけど。

ちなみに丕緒とは、主人公の名前です。
とはいえ、個人的には、この丕緒という名前にも意味があるのではと思っています。
とは大きいという意味があり
には、物事の始まり、手がかり、それに長く続くものとかとかの意味があります。

なんか意味深な名前だと思います。

舞台は慶です。予青七年の終わり陽子が登極する直前から登極して半年間くらいのお話です。
とはいえ、陽子は最後にちょっと出演するだけですけど。

でもその最後のシーンではちょっと感動してしまった自分がいます。

で、この作品を読んで、ああこれは小野不由美さんご自身のことなのではと思いました。
丕緒という人物を通して、ご自身の十二国記に対する(作品すべてに対してかもしれませんが)想いを表現したのではないかと。

長らく新作が出なかったのは、まさにこういう心境だったのではと。
ただ嬉しいことに、丕緒の想いは最後に報われています。
これは今後も十二国記を続けてくださるということだとも受け取れて、少し嬉しくなりました。

ということで、今後どのような形で発表されていくのかは分かりませんが(今回のような形で発表されていくのかな?)次回作を期待せざるをえません。
ただ、こんな読者の我侭が小野さんを苦しめてしまうのかもしれませんが。

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図南の翼 十二国記 icon
十二国記の中で実は一番好きな作品

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2006年4月13日

大鷲のレディ・ガンナー

ということで、茅田砂胡さんの作品が立て続けに発売されたのでその感想です。

「大鷲の誓い」
これは茅田さんの代表作である、デルフィニア戦記の外伝になります。
そしてタイトルからも分かる通り、バルロが主人公かと思いきや、どちらかというとナシアスが主人公のお話になります。

基本的にはナシアスとバルロの出会いから堅い友情が結ばれていく過程を描いたものになっています。
ということで、デルフィニア戦記で描かれている時代の直前までがこのお話の核になっているわけで、作者が予告していた通り、リィは一切出てきませんし、ウォルも最後の最後にちょこっと出演している程度になっています。

個人的には、レヴィン男爵夫人が気に入りました。
バルロの性の先生でもあり、それでいてナシアスとの友情の橋渡し役もしてくれる、なんとも気風のいい姐御肌とでもいうのでしょうかそんな感じですね。
最後には、バルロに大きなお土産を持ってきて驚かせてくれたりもします^_^;

出来れば、リィがいなくなった後のデルフィニアでの出来事を読んでみたかったのですが、その部分は、最後の最後に少しだけでした。
もし今度があるなら、そっちをメインにした外伝もお願いしたいものです。

とはいえ、一気にすらっと読めてしまうほどの作品になっていますので、デルフィニア戦記が好きだった方にはお奨めです。

「レディ・ガンナーと二人の皇子 下」
足掛け三年(丸々二年)、二人の皇子がやっと完結しました^_^;
何が問題って、人物関係とかを思い出すのが大変で。。。

読んだ方なら分かるでしょうが、落ちつくところに落ちついたって感じの内容です。
ただ全体的には物足りない印象を受けました。

もうすこし獅子の人ギデオン伯爵との後日談みたいなものも欲しかったですし。
ヴィンセントに到っては、最後の最後お約束のためだけに登場って感じでしたし。

それでもフェルナンドを殺そうとしていた人物がまさかあの人とは、驚かされました。
なんせ、すっかりいる事すら忘れていた人物だったので^_^;

このエルディア王家の特殊な王位継承システムの盲点を最後に解説してくれたのはよかったです。なるほど、王様が早死にしないとこのシステム自体の意味がないですからね。
そのことには気付かなかったです。

まだ未読の方には、上・中・下巻のまとめ読みをお奨めします。


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2006年2月21日

はじめてわかる国語

「はじめてわかる国語」 講談社文庫 清水義範・著 西原理恵子・え(ひらがなで書いてあるんだもの)

おもしろくても理科、どうころんでも社会科、いやでも楽しめる算数、などの教科シリーズ。
今回は、ついに国語です。

昨今の日本語ブームに送れじとばかりに出た本のようにも感じるかもしれませんが、元々は2002年に出版されたものの文庫版ですし、小説現代に連載されていたのはその前年からですから、こちらのほうが実は先です。

著者の清水義範さんは、小学校の国語の教員免許も持っていますし、なんといっても氏の出世作でもある「国語入試問題必勝法」という著書もあり、国語にはかなりの思い入れもあるようです。実際、日本語とつく作品をこれまでにいくつも出版していらっしゃいますし。

内容は、漢字についてや、文章読本の功罪、国語という教科の謎についてなど盛り沢山です。とはいってもお堅い内容ではなく、パスティーシュ作家である清水さんの軽快な文章で楽しく読ませてくれます。

最近、人名用の漢字が増えたりしていますし、常用漢字以外でもどんどん使っていこうというような動きが出て来ています。事実、ワープロソフトなどのせいもあって、手書きでは書けないけれど、ちょっと難しい漢字をわざと使うような風潮も出て来ています。
悉く(ことごとく)とか暫く(しばらく)とか漢字で書いてあるブログは沢山ありますしね。
私も時々悉くなんて書いたりしてるし。

国語入試問題必敗法という章で、国語には答えがない問題が多いと書かれていて、まさにその通りと思ってしまいました。漢字の書き取りなどはまだ答えがはっきりしているけれども、それ以外の文章読解力といわれる問題のほうは、もう答えようがないのも事実です。
ある小説の一節を抜粋して、そのなかで主人公はどんな人物ですか?とか、この小説の主題はなんでしょう?なんて問題が出るわけですからね。そんなのこの部分だけで分かるわけがない。まして作者が問題を作っているわけではないわけで、正答といわれるものが本当に正しいのかはわかりません。それなのに、こんな問題ばかりしか国語には出題されないわけですからね。

この辺を、清水氏は少し皮肉って、それこそ「国語入試問題必勝法」という作品を書かれたわけですが、今度は、その作品の一部を試験に使用したところがあるそうで、それこそ本人が驚いてましたね。そしてその問題の答えが、作者の清水氏も答えられないという、なんとも言えないオチもついてますけど^_^;

また、このシリーズの挿絵は西原理恵子さん。清水氏の文章とは関係ありそうでまったくない挿絵マンガがまたこのシリーズのウリでもあります。こちらを読むだけでも実はこの本の価値があるかもしれないほど面白いです、本当に。

カバーの折り返しの所に書いてある作者紹介を西原さんが描かれているのですが、
清水氏の紹介は、
自分ではじめた国語ブームに完全に乗り遅れ。この人の人生をみるようだった。」
ですからね。

帯には「日本語ブームの先駆けとなった爆笑エッセイ!」って書いてあるのに。

ということで、ちょっとでも国語というか日本語に興味があれば、読んで損はない作品だと思います。


はじめてわかる国語

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2005年12月27日

西の善き魔女Ⅷ 真昼の星迷走

西の善き魔女Ⅷ 真昼の星迷走(文庫版)の感想です。
ノベルズ版では外伝3になるシリーズ完結編です。

「金の糸紡げば」とは打って変わって、こちらはⅥ巻闇の左手(ノベルズ版5巻)の完全な続きになります。

女王候補になったフィリエルに女王候補としての試練が与えられます。
それは、頭の堅い賢者(フィーリ)を説得するか、それが叶わないときには賢者を倒しバードをその後釜に据えることです。

ルーンはルーンでフィリエルの騎士になるための試練が与えられます。
こちらは賢者と繋がっているもう一人のバードと一緒に世界の果ての壁にもう一度いって生き伸びること。

今回、バードが2人出て来ます。一人はルーンを試すフィーリと繋がるバード。
もう一人が、フィーリを騙しそれに取って代わろうとするフィリエルと同行するバード。

今回はやっぱりバードが主役といっていい活躍をします。
なんといっても一度死んで再生しますしね。それも赤ちゃんになっちゃうし。
そんなバードを育てながら逃げ回るフィリエル。

面白かったです。
ずっと謎だった真昼の星の意味も分かったし、よかったと思います。
グラールという世界の未来を考えると、まだまだ続きが読みたい気もしますが。

博士とエディリーンとの恋の話とか、コンスタンス女王が女王候補だったころの話とかも読んでみたい気もします。

とにかく完結編ということでこれまで出てきた人たちがちょこちょこ顔を出して、それぞれおいしいところを持っていくのも読んでいて楽しかったです。
追われるフィリエルを助けてくれるのがあの人だったり、ルーンにあの女王候補が迫ったり。

解説を菅野よう子さんが書いていたりして最後の最後まで楽しめる作品でした。

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西の善き魔女 8 真昼の星迷走  icon

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西の善き魔女Ⅶ 金の糸紡げば

西の善き魔女Ⅶ 金の糸紡げば(文庫版) 10月に発売されていましたし、当然購入もして、すぐに読んでもいたのですが、感想は今更になってしまいました。

ノベルズ版では外伝2の話です。

内容はルーンがセラフィールドに初めてやって来た時からの1年間の話。

セラフィールドという場所では、それまでフィリエルが世界の中心だった。
それなのにルーンがやって来てからはルーンが中心になりつつあった。

当初はフィリエルも新しい家族になったルーンが珍しくもあり世話を焼いたりしていたのだが、だんだんみんなの関心がルーンに行くことが疎ましくなっていく。
これって普通の家族だと長男長女に新しい弟妹が生まれたときと状況が似ていると思う。
最初は小さくて可愛い赤ちゃんの世話を焼いて可愛がっていても、父母がその赤ちゃんに掛かりきりになるため、徐々に疎外感を抱き始めるものである。
そして父母の興味を自分に引き寄せるために、ダダをこねてみたり悪戯をしてみたり、赤ちゃんにあたったりするようになるのである。

こういうことは時間が経つ事により解消されていく訳だが、フィリエルもまさに同じことをする。当初は、父である博士の気を引こうとルーンと一緒に数学を学んでみたり、最後にはルーンがいなければまた自分が中心のセラフィールドになると考え、殺してしまおうとさえするのである。
ルーンのあまりに冷淡なというか冷静な態度で思いとどまる訳なのだが。
自分はルーンのお姉さんなんだと思うことでそれらの疎ましさも解消していくフィリエル。

ルーンはルーンで、セラフィールドに来るまでの悲惨な生活の悪夢から中々抜け出せず苦しんでいた。まず名前をもらい、そして博士のメガネをもらい、心を落ち付けるための数式を習い、フィリエルという姉兼妹?を得ることによって自分=ルーンとして生きていけるんだということを学んでいく。

そんなセラフィールドという北の果ての地を舞台に、時に厳しい冬を、そして恵みの春の素晴らしさなどを盛りこみ1年間の物語として見事に描いている。

本編での2人の関係がこのとき既に出来あがったのだということが分かる一編です。


西の善き魔女 7 金の糸紡げば

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2005年9月13日

西の善き魔女Ⅵ 闇の左手

文庫版の「西の善き魔女Ⅵ 闇の左手」読みました。
いや発売日に買って、その後すぐ読んだんだけど、ついつい感想のアップを怠ってしまいました。
アニメを主流にしたらそれだけ書くのが精一杯になってしまっていたので。
今日は、珍しくここにアップするアニメネタが無かったので、その隙に西の善き魔女の感想をアップします。遅くなりました\( . . ) ハンセイ
とは言っても、私の感想を待っていてくれる人がいるとも思えんのだが^_^;

で、率直な感想。

「やっぱりSFだったんだなこの話」

それにしても最終章の女王の告白は衝撃的でしたね。

この手の話はそれこそSFにはよくあるし珍しくないネタではあるが、ここまでファンダジーで押してきてラストでSFですっていうのは珍しいですね。
女性読者が多いこの本だけに最後は困惑した人も多いのでは無いかと思うんですけど。

それにちょっと急ぎすぎな感は否めないし。

もう疲れてしまって、どうでもいいっていう女王の気持ちもわからなくもない。あの秘密を自分だけで抱え込むのは確かに大変だろうから。
ただ秘密を公にしてしまうという方法もあったはず。
とはいえそんな事をしたら、世界の果ての壁を越えようとしてしまう人間も続出するだろうけど。

あと、普通なら壁が壊れた時点でこの世界の住人は賢者に抹殺されると思うのだが(だから必死に世界を守ってきたというのが普通だと思う)そうはせず逃げ場を用意しているところが作者のやさしさだろうか。

また、フィリエル達3人が女王になった後は、賢者との契約のようなものを変更することも出来そうな気もする。つまりは、この星で竜を絶滅させず、尚且つ自由に暮らさせてやればいいのだから壁で人間を隔離する方法以外にも何か出来そうである。
過去の歴史では出来なかった、そう人間と竜の共存が出来る可能性があると思う。あの3人が力を合わせる事が出来れば。

はたしてこの3人が作る未来はどんなものになるのでしょうね。


西の善き魔女6 闇の左手

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2005年6月23日

西の善き魔女Ⅴ 銀の鳥プラチナの鳥

西の善き魔女文庫版5巻 銀の鳥プラチナの鳥

初出のノベルズ版では、外伝の2巻だった本書だが、ノベルズ版4巻と5巻の間を補填する話でもあり、文庫版では5巻として発売された。

サブタイトルから想像できる通り(とかいいつつ私は想像出来なかったが^_^;)グリム童話の「金の鳥」をモチーフにしている。(巻頭にも金の鳥の一節を引用している)

金の鳥のお話を知っていたほうがより面白いのは確かだろうが、知らなくても十分いや十二分に楽しめるようになっている。

今回の主役は、フィリエルではなく、アデイル。フィリエルとユーシスが南に竜退治にいっているときのアデイルの冒険譚となっている。

ブリギオン帝国の動向を探るためオアシス国家トルバートへやって来たアデイルは、そこで命を狙われる事になる。犯人は意外にも・・・それにより、アデイルは政治、宗教が絡んだ現在のグラールの影の部分を垣間見る事になる。

トルバートで知り合った傭兵のティガと亡国の王子ルセル、アデイルに同行したヴィンセントにレイディ・マルゴットの懐刀セシリアなどそれぞれの秘密を上手く絡めた上質な読み物になっていると思う。

アデイルは、金の鳥を探していたが、金の鳥だけではなく銀の鳥やプラチナの鳥のすばらしさをこの旅で知る事になる。

全然お話の内容が伝わらないと思うが、一気に読めるほど面白いです。
元々外伝だったこともあるが、主役のフィリエルがまったく出てこないのも新鮮だった。

西の善き魔女  5銀の鳥プラチナの鳥
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2005年6月 5日

のだめデビューしました

私もついに「のだめカンタービレ」買っちゃいました。
というより読んじゃいました。最新の12巻まで一気に。ぎゃぼ

いろいろなところで話題になっていたので、ずっと気になっていたのだが、意を決して買ってしまいました。

本当におもしろい。

クラシックに詳しいわけではないが、それでもこの漫画の面白さはわかります。

RSオケあたりの話は読んでいてゾクゾクしてくるし、何度でも読み返せるすばらしい作品だと思います。

出てくる人達もみんないい味出していてよいです。

オレ様な千秋(でも飛行機恐怖症)に片付けられない女のだめ(でもピアノは超絶(気が乗ったときだけだけど))からティンパニーの真澄ちゃんとか峰くんとか。裏軒の峰パパとか。

女好きなシュトレーゼマン(でも世界的指揮者)とかカイ・ドゥーンの存在感とか出てくる人出てくる人それぞれが個性的で本当に面白い。

個人的にクラッシク界の叶姉妹こと鈴木萌、薫姉妹がちゃんと報われているところが良かった。

現在は、パリ編になっているが、日本に残っている、RSオケのメンバーのその後の話とかも読んでみたいし、今後の展開も気になる。

全然あらすじも書いてないし、支離滅裂な内容になってしまったが、とにかく面白いです。
読んでいない方は一度手にとって見てください。ハマリます。

のだめに出てきた曲を収録してあるCDだそうです。
オムニバス/のだめカンタービレ icon

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2005年4月24日

西の善き魔女 Ⅳ 世界のかなたの森

このシリーズNOVELS版のときから気になってはいたのだが、なかなか手が出ず、文庫化をきっかけに読み始めた。イメージとしては異世界ファンタジーという認識だったのだが、Ⅰ~Ⅲまではファンタジーの世界観を使ってこそいるが中身はというと、

Ⅰ巻セラフィールドの少女シンデレラ

Ⅱ巻秘密の花園女子校もの

Ⅲ巻薔薇の名前宮廷もの。ときたもんだ。

(十分立派なファンタジーとも言える)だからといってつまらない訳ではなく、作者荻原規子さんは、題名に魔女と銘打っていながら、魔法が存在していないこの不思議な世界観を上手に料理し、個性的なキャラクターも相俟って上質な読み物に仕上げている。

そして、Ⅳ巻世界のかなたの森では、竜退治に、ユニコーン、吟遊詩人まで登場し、遂にファンタジー全開の展開かと思いきや、世界の果ての謎、女王試金石の謎など、この不思議な世界観の謎が提起されていく、それもSFとして。これらの謎は、本編最終の5巻闇の左手(文庫版ではⅥ巻になる予定だが)で解明して行くらしいのだが。

前半は完全にファンタジーものだったのに後半は何時の間にかSFになっている。この作品は、児童文学としての人気も高く、図書館用?に単行本化までされている。確かに3巻までは文学好きの少女など特に好きそうな内容だったとも思うが、ここからはある意味ハードSFになりそうな予感がするのだが、子供たちはついて行けたのだろうか?作者の力量を考えると無理やり引っ張り込めそうではある。個人的には、より次巻以降が楽しみになった。(ただ文庫版では、次巻は、外伝2巻の銀の鳥プラチナの鳥でⅥ巻が闇の左手の予定)

このシリーズは、本編2~5巻まで、海外の小説のタイトルが副題としてついている。実際、元の小説をイメージできるような上手な本編になっているわけだが、5巻の闇の左手って読んだ事はないがSFだったはず。ということは、やっぱり最後はSFで終わるのか?

ところで、最初の1巻だけ副題を小説からとっていない、最初はそんな事考えなかっただけなのか、気になるところではある。

ここまで書いて何を言いたいのか、よく分からないかもしれないが、ようするに、おもしろいので読んで欲しいということです。そうは見えなくてもそうなんです。

ただ、セラフィールドと言う土地は、イングランドの西海岸でとてつもなくきれいな風景らしいのだが、原発の町でもあり、事故もあったらしく曰くつきの場所でもある。まさにフィリエルが暮らしていた最果ての地(きれいな場所だが人が寄り付かない)の原風景といえそうである。この辺のセンスがこの荻原さんは本当に上手である。

sellafi イギリスセラフィールドの原発群(写真)

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2005年4月16日

ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス感想

積読していた、ブギーポップの新作 ブギーポップバウンディング ロスト・メビウス(タイトル長ぁ)やっと読みました。夜中から朝までかけて一気に。

で感想ですが、ブギーポップほとんど出てこねぇ。が第一印象。霧間凪もほとんど出てこねぇ。が第二印象。

今回は完全に織機綺と蒼衣秋良の話で人間の強さとは何かというようなテーマという感じでした。能力としては断然上の蒼衣は足手纏いの織機を疎ましく思いながらもそれでも得体の知れない何かから守りつづけるのだが、蒼衣は確かにサバイバル術に長けているかもしれないが、ある意味能力のまったくない足手纏いですらあった織機の方が守るべきものを持っている分だけ本当の強さを身につけていた。

人間の強さとは力ではなく、心だということを訴えかけている。

今作は霧間凪の謎の一端が明かされ(解明される事はないが)ブギーポップの最終目的というか真の敵が朧げながらに見えてくるのだが、相変わらずの読後感で、心のもやもやがまったく晴れないまま次に続く形となっている。これがブギーポップの真骨頂でもあるのだが、もう少しすっきりした読後感の作品も読んでみたい。

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